自宅でも、自分の体重だけで、大きくたくましい胸を作ることができる。安価な器具を使えば、さらにトレーニングの幅を広げることも可能だ。
多くの人にとって、筋肥大を優先的に狙いたい部位といえば胸だろう。
そして幸いなことに、胸の筋肉は自重トレーニングでも十分に鍛えることができる。つまり、自宅でも外泊先のホテルでも、場所を選ばずに大胸筋をパンプさせられるのだ。
実際、制限時間内にできるだけ多くのプッシュアップ(腕立て伏せ)をこなし、次回はその記録更新を目指すというシンプルな方法も有効だ。それを継続するだけでも、効果的な胸トレーニングになる。
とはいえ、腕立て伏せのバリエーションを増やしたい場合や、普通の腕立て伏せを繰り返すだけでは物足りなくなってきた場合には、体重のかかり方や可動域、あるいは負荷を変化させることで、さらなる成果を狙う方法がある。
以下に紹介するバリエーションのなかには、体操用リング、サスペンショントレーナー、レジスタンスバンド(抵抗バンド)など、ちょっとした器具や工夫が必要なものも含まれる。しかし、どれもわずかな投資でトレーニングの選択肢を大幅に広げられるものばかりだ。
今回は、主に自重を使って胸を鍛えるためのお勧め種目を紹介していく。

さまざまなフィットネスのトレンドが現れては消えていくなか、プッシュアップが生き残り続けているのには理由がある。場所を選ばずに胸、上腕三頭筋、肩を同時に鍛えられることに加え、回数やテンポ、どこまで追い込むかといった要素を変えるだけで、負荷を簡単に調整できるからだ。

足を高くすることで体重のかかり方が変わり、両手にかかる体重が増える。難易度は上がるが、それによって胸上部と肩への刺激も増す。

今回紹介するのは、難易度を上げるためのバリエーションばかりではない。こちらは両手の位置を高くすることで、持ち上げなければならない体重を軽くすることができる。そのため、初心者には特に適した方法といえる。通常の腕立て伏せで限界近くまで追い込んだあと、さらにセットを重ねたい場合にも有効だ。

通常の腕立て伏せでは、胸が床に触れる位置より深く体を下ろすことができない。しかし、両手を高くすることで、胸をさらに深く下ろすことができる。大胸筋のストレッチを増やすことで、外部から重量を加えなくても、1回ごとの負荷を高められる。

ディップスが「上半身のスクワット」と呼ばれるのには理由がある。広い可動域で自重を動かすことにより、胸を強烈に鍛えることができるからだ。筋肥大の観点からも、非常に優秀な種目といえる。

Albert Shakirov
体操リングやサスペンションハンドルは、その有効性を考えれば、安価で手に入れられる器具といえる。左右のハンドル(持ち手)が安定しないため、姿勢を整えるために胸、肩、上腕三頭筋をさらに働かせる必要がある。

リングを使うことで、通常のプッシュアップで生じる可動域の制約がなくなり、左右それぞれの腕で体を安定させる必要が生じる。さらに、リングの高さを自由に変えられるため、自分のレベルに合わせて難易度を調整できる。

左右の負荷を大きく偏らせた腕立て伏せだ。あるいは、憧れのワンアーム・プッシュアップ(片手腕立て伏せ)に向けた、優れたステップアップ種目と考えてもいい。体重を片手に乗せ、反対側の腕をほぼ真っすぐに伸ばすことで、左右の胸がより大きな負荷に対応できるよう鍛えていく。

Andreas Schlegel
両腕での腕立て伏せに物足りなくなったら、片腕だけで行うことを目指そう。ワンアーム・プッシュアップでは、左右それぞれの大胸筋にかかる負荷が大幅に増す。また、体の回旋に抵抗するため、体幹にも大きな負荷が加わる。胸トレーニングであると同時に、全身の筋力が試される種目でもある。

AzmanL
腕立て伏せを続けるうちに、回数を増やすことが現実的な最適解ではなくなっていくだろう。そうしたら、本やボトルなどを詰めたバックパックを背負って重量を加え、通常の腕立て伏せを本格的な高負荷のプレス種目へと格上げしよう。

レジスタンスバンド(抵抗バンド)も、小さな投資で大きな効果を得られる器具である。背中に回したバンドは、腕を伸ばすにつれて抵抗が増していく。

バンドを使えば、腕立て伏せの難易度を上げることも下げることもできる。二重巻きにした抵抗バンドに両腕を通すことで、大きな補助を得られる。こうすれば通常の腕立て伏せで限界に達した後でも、正しいフォームでさらに回数を積み重ね、胸に負荷を加えられる。

腕立て伏せとストレッチを組み合わせたヒンズープッシュアップでは、通常の腕立て伏せよりも大きな可動域で胸と肩が働く。同時に、上腕三頭筋と体幹にも大きな負荷が加わる。
Source / Men's Health UK
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳である。
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