--よりステージに立つ仕事に憧れるようになったと。
美月さな:それでミュージカルの専門学校に進んで、事務所とかも何個か入って。エキストラをやったり、映画やドラマや舞台にもちょい役で出たりしていたんですけど、現在もアイドルや女優として芸能の第一線で活動している同世代の子たちと一緒にお芝居をやっていたんですよ。それで1年やって、本所属になるか、もう1回研修生になるか決めるときに、事務所の人から「3つ大事な点がある。努力できるか。実力があるか。お金を稼げるか。1つでも無理だったら厳しい」と聞かされて。私は「努力はできる。実力もある」と言われてたんですけど、お金を稼ぐことはできていなくて。それは経歴がないから。だから、私だけ「もう1回研修生をやろう」と言われたんですけど、そのタイミングで辞めて別の道を探すことにしたんです。

--実際、どんな道へ歩みだすんですか?
美月さな:私はスタイルをよく褒められるんですけど、私のスタイルをいちばん良く見せられるのは下着か水着だなと思って。そのタイミングでバーレスク東京のオーディションを見つけて、そこに入ったんですよ。で、歌をメインでやっていたんですけど、1年ぐらい続けていた中で脳に障害が見つかっちゃって。それで音が上手く聴き取れなくなっちゃったんですよね。だから、最後のほうは照明の動きとか、ダンサーさんの動きを見ながら歌っていたんです。そんな状態だったから辞めたんですけど、ガールズバーとかでバイトしながら知り合いの先輩と趣味で踊ったり、ショーケースに出たりはしていて。そんな中、インスタで中村里砂さんという大人気モデルの子が「アイドルプロデュースをします」と。それでオーディションを受けたときにガールズバーで働いていることも、タトゥーが入っていることも、脳の障害のことも全部包み隠さずしゃべっちゃって!
--結果は?
美月さな: 案の定、落ちました(笑)。そんな時期に先輩から「兎アイズというアイドルグループがオーディションやっているんだけど、どう?」って言われて。兎アイズの動画を観てみたら、曲がすごく格好良いなと思ったんです。でも、自信もないし、覚悟が決まらなくてすぐ申し込まなかったんですよね。そしたら〆切直前に先輩が背中を押してくれて、その結果として兎アイズのメンバーになれました!

--そんな三者三様の波乱万丈すぎる生い立ちストーリーを経て、兎アイズのメンバーになった3人。ゆりなさんとちはるさんは元々面識はあったわけですが、さなさんはこのふたりと初めて会ったときにどんな印象を持たれましたか?
美月さな:ふたりとは最終オーディションで会ったんですけど、「やっぱり私が年上かぁ」と思いました(笑)。そのときのちはるは髪がすごく長くて、サイドポニーにして『クレヨンしんちゃん』のTシャツを着ていたんですよ。で、ゆりなもこういう見た目で全然しゃべらないから、ふたりとも子供っぽく見えたんですよね。最終的に年齢を聞いて、そこまで離れていなかったから安心したんですけど(笑)。

--そして、今から約1年前に3人での初ステージがあったと思うんですけど、どんな心境だったか憶えていますか?
結月ちはる:憶えています。初めて3人で表に立つことになって、ひとりはアイドル未経験。ふたりもブランクがある。しかも平日で集客も厳しいだろうなと思っていたから、すごく不安だったんです。そんな中で本番を迎えたら、さなの衣装が壊れて! 途中、ふたりになっちゃったんですよ! デビューライブから「ど、どうしよう? 次の曲の歌い出し、さなのパートだよね?」ってふたりで目を合わせながら歌って(笑)。結果的に戻ってきてくれたからよかったんですけど。
萌月ゆりな:1章の解散したときと、3人のデビューライブ=2章のはじまりのライブの会場が同じだったんです。それ以外のことは正直あんまり記憶にないんですけど、この3人でライブをできることが、また兎アイズとしてステージに立てたことがただただ嬉しくて。正直、前に応援してくれていた人たちは離れちゃったかなと思っていたんですけど、ちゃんと来てくれて応援してくれている人たちがそこにいて。それも嬉しかったし、これからやっと新しくスタートできるなという気持ちでいっぱいでした。
--それから1年が経って、この仲間たちはゆりなさんにとってどんな存在になっていますか?
萌月ゆりな:家族より一緒にいる大切な存在。1年前の時点で「ふたりとなら、この3人ならどこまででも行ける。一緒にやっていける」という実感はあって、今もそれは変わらないし、さらに「もっとこうしたい、ああしたい」という気持ちが出てきている。なので、いちばん信頼している仲間です。
結月ちはる:……泣いちゃいそう(涙を溢れさせる)。
美月さな:もう泣いてるじゃん(笑)。
--では、そんな3人の1年間の集大成とも言えるワンマンライブ【兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】】(2026年5月28日(木)代官山SPACE ODD)への意気込みを聞かせてください。
美月さな:去年の5月28日にデビューして、ちょうど1年後の同じ日に1周年記念ワンマンライブをやるんですけど、日が経てば経つほど兎アイズはすごい進化していって、特にこの1,2ヶ月で環境もすごく変わって、どんどんどんどん可能性が広がっている。その可能性を観に来てくれた人たちにも感じてもらえるようなライブにしたいです。ここから兎アイズがでっかくなっていくそのスタートを皆さんと一緒に体感できたら嬉しいです!
結月ちはる:今日もなんですけど、私はいつも感情のアップダウンが激しくて。3か月ぐらい前に諦めモードになっていたんですよ。アイドルとしても、人生としても。でも、そこからまたバァーン!と上がってきたので、自分の意識を切り替えて、自信を持たなきゃいけない時期なんです。そんな中で1stアルバム『第兎感』を引っ提げてワンマンライブをやらせてもらえるから、1曲1曲にちゃんと入り込んでファンの方たちに届けられるもの、通じ合えるライブができる基盤を作らなきゃいけない。なので、今は忙しない気持ちでこんな感じなんですけど、5月28日は全部が変わっていくスタートだから、自分も変わらないといけない。私は兎アイズの一員だし、私に何かあったら2人にも迷惑かけちゃうから「1人じゃなく3人だと思って生きなきゃ!」と切り替える為に日記も毎日書いていて。なので、楽しみと不安と葛藤もぜんぶあって……(涙を溢れさせる)何を話せばいいですか?

--いや、めっちゃ良い話をしていましたよ。ただ、なんで諦めモードになったのか気になりました。
結月ちはる:なんか……兎アイズの曲が良すぎて、全部持っていかれちゃうんですよ。で、曲を聴いて練習するときに……
--あー、気持ちが重なり過ぎて苦しくなっちゃうんですね。
結月ちはる:人生について考えさせられる曲が多くて。ちょうど1stアルバム『第兎感』のレコーディングをしていた時期だったので、心を全部持っていかれちゃって。で、パフォーマンスの練習とかも一通りやり終わった瞬間に「やり切った!」ってなっちゃって……「もういっかなぁ」みたいな。まだリリースしていないのに(笑)。
--大変だと思うけど、それって表現者としてめちゃくちゃ恵まれた才能だから、ネガティブに捉えないほうがいいと思いますよ。それだけ感受性や没頭する力を持っている=それだけ人の心を動かせる表現ができるってことだから。
結月ちはる:ありがとうございます! それぐらい『第兎感』は必死に表現したアルバムだし、どの楽曲もめっちゃ良いからたくさんの人に聴いてほしいです。1周年ワンマンも頑張ります!
--では、最後に、兎アイズの夢を聞かせてください。
萌月ゆりな:兎アイズの夢……
結月ちはる&美月さな:言っちゃえ、言っちゃえ!
萌月ゆりな:えーっと、私たちは、ラスベガスのスフィア(世界最大級の球体型エンターテイメント施設)でライブがしたくて。あの球体をお月様にしたりして、いつかアイドル史上最大級のライブをすることが夢です!

Interviewer:平賀哲雄|Photo:仙波祐斗
2026/5/13 RELEASE
[TYPE A / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE B / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE EYE / ¥ 6,666(tax incl.)]
https://orcd.co/eyes_daitokan
2026年5月28日(木)東京・代官山SPACE ODD
| # | Наименование новости | Тональность | Информативность | Дата публикации |
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